エコな家にしたいときの
リフォームReform for Ecological Home

近年、温暖化などが問題にあがることが多く、エコに興味を持つ人が増えているように感じる。エコとはエコロジーの略称であり、環境に配慮するという意味だ。だが、一方でエコノミー、つまり経済的にも優しくないと、一般家庭で実施する意味はないと思う。環境資源も、お財布にも優しいエコを、自宅に取り入れてみてはどうだろうか。

太陽光発電

エコな家にするリフォームと聞いて多くの方が想像するのはソーラーパネルだろうか。太陽光によって作り出された電力を家庭で使用し、残りの分を売却することで、電気代を大幅に抑えることができる。設置には200万円前後の予算が必要となるが、長く使うことで元が取れることも少なくない。また、単純に自宅で作り出した電力を自宅で消費するという、自己完結感が非常に気持ちいいと言われる。売電料金については引き下げられることもあるため、早めの導入がおすすめだ。

断熱

さらに、断熱についてのリフォームもエコに直結する。実は日本の家が夏場に暑くて冬場に寒いのは窓のせいと言われている。夏なら、窓は壁と比較して6倍ほどの熱が侵入、冬なら壁の3倍ほどの熱が逃げてしまう。そのため、家全体をエコにしたいのなら窓のリフォームを考えるのが最も効果的だ。実際、簡単なリフォームで窓の表面温度が、なんと10度以上変わることもあるらしい。他にも、断熱については屋根や床、壁など様々な面から考えることができるが、長くなるので、詳しくは別ページに掲載する。
断熱性を高めたいときのリフォーム→

そうやって自宅の温度を上げない、下げないようにすれば、エアコンの消費電力を下げられるうえ、寝起きや就寝時なども快適に過ごすことができる。また、エアコンは家電の中で最も電力を食うと言われているが、簡単なリフォームで電気代を半分近くまで節約できることもあるらしい。電気の使用量が減ることでCO2排出量が軽減すればエコロジーに繋がる。電気代が節約できればエコノミー的にも大助かり。そのうえ体に優しい温度設定で、エアコンが苦手という人も快適に過ごせて、三方良しだ。

スマートハウス

「スマートハウス」にも注目が集まっている。太陽光発電など家庭内でエネルギーをつくる「創エネ」、エネルギーをためる「蓄エネ」、エネルギー消費を抑える「省エネ」などを組み合わせた「賢い住宅」のことだ。
参考:SUUMO「スマートハウスとは」
国や地方自治体から補助金が出ることもあるので、その制度をうまく利用しよう。自治体によって制度や金額、募集時期などが異なるので、検討したい場合はまず役所に問い合わせることをおすすめする。 大阪ガスのエネファーム

ZEH

最近では「(ネット)ゼロ・エネルギー・ハウス」というものもある。家の購入を検討している人なら「ZEH」という文字を見たことがある人もいるだろう。なかなか読みづらいが「ゼッチ」と読む。「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」と定められている。
参考:経済産業省資源エネルギー庁のサイト
2014年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」において「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」という政策目標が定められている。また、2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」では「2030年までに新築住宅・建築物について平均でZEH・ZEB相当となることを目指す」とされている。ちなみにZEBとは「ゼブ」と読み「(ネット)ゼロ・エネルギー・ビル」のことである。

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